【子育ての困りごと】息子のおねしょは本当に大変でした。高校1年生で夜尿症がなくなるまでやってきたこと。
タイトルにもあるように、現在二十歳の息子はなんと高校1年生になるまでおねしょしてました。割と最近まで!そんなに大きくなるまで止まらなかったことは親子で恥ずかしかったけれど、色々あった記録を残しておきたいと思います。ブログに書くことは本人の了承を得ています。
当時息子は、ずっと自分を責めていたと思います。親も、「なんでおねしょするの!」って子どもに怒りがわくこともあるだろうけど(だって親も疲れて眠いのに起こされるから結構辛い)、一方で「そんな風に育ててしまった自分が悪い」と自分の責任を感じてしまうものでしょう。私もそうでした。自分の無力さを見せつけられている気持ちにもなります。(←ここらへん、親のカウンセリングが必要ですね!)
そして私自身小学3年ぐらいまでおねしょをしていた記憶があります。だから息子のおねしょは遺伝かもしれず、申し訳ない気持ちもずっとありました。
今もし同じことで悩んでいる人がいたら、どうか自分を責めないで、途中治療がうまくいかなくても、かなり大きくなっているのに止まらなくても、うちの子のようにこんなに遅くまで止まらなくても、自然によくなる場合もあるということを知ってほしいなと思います。
昼間のおむつが外れたのは4歳
昼間のおむつが取れたのは4歳の頃。なかなか外れなくて苦労しました。結局幼稚園に通うようになってから、お友達とみんなで一斉にトイレに行くようになって、完全に外れた形です。幼稚園の先生方のおかげでした。先生からするとおむつは外してから幼稚園に通わせてよね〜ってところでしょうが、全員が全員きちんと外れていないことは毎年想定内のようで、2月生まれだったこともあって優しく見守ってくださいました。
夜のおむつはまだ・・・
幼稚園に通い始めてあっさり取れた昼間のおむつ。でも夜は思いっきりおねしょしちゃいます。もちろん夜も普通のパンツで眠るということもしばらく試してみました。おむつだと漏れたことがわからないのでいつまでも外れないと聞いたからです。(少し吸水性のある、「おねしょパンツ」なるものも試しましたが、大量にお漏らししてしまうのでおねしょパンツでは足りませんでした。)
大抵の子はそれが効くのかもしれません。また、成長と共にホルモンや自律神経の働きが整い、自然に止まるものなのでしょう。
ですがうちの子は、おそらくその辺りが未発達で、さらに眠りが深いのか服や布団がびしょびしょになろうとも気にせず眠って冷たくなってから気づいたり、朝までそのままなどでした。私は毎日のようにシーツと防水シーツを洗う、時には布団まで濡れてファブリーズして干す、なんてことが長いこと続き、根負けして夜はパンツ型おむつを履いてもらうことにしました。息子も、布団が濡れて不快になったり、私を困らせたりしなくて済むのでオムツを履くことは嫌がりませんでした。
修学旅行などお泊まりの時の対応
小学校卒業くらいまでは、たまにこういう子もいるのだろう(私もだったし)、身長もまだ低かったから、成長がゆっくりなタイプなのだろうと様子を見ていました。小学5年生の時の2泊3日の校外学習、6年生の修学旅行、中学3年の修学旅行ではそれぞれ担任の先生に相談してケアをお願いしました。また、中学3年の時は、一時的に夜の尿を抑える薬というのも小児科で処方してもらいました。
具体的には、具合が悪くなった生徒用に確保されている部屋で眠らせてもらい、クラスメイトにおねしょがバレないように配慮してもらったり、友達と同室の時はオムツをしないで寝て、先生が夜中に部屋を見回り、布団が濡れていたら起こす、といったことをしてくださいました。通常の業務だけでも大変な中、特別な配慮をしてくださり、どの先生方にも申し訳ないなという気持ちでした。
そして幸い、おねしょせずに終わったので、どれも楽しい思い出だけが残りました。
通院と治療
医師に初めて相談したのがいつのことだったのか忘れてしまいましたが、本格的に色々やり始めたのは小学6年生になってからだと思います。今ウェブを検索してみると、早めに医師に相談しましょうとあるので「しまった・・・」とちょっと後悔の念もありますが、済んだことなので仕方がない。今お悩みの皆さんは一度早めに受診されることをお勧めします。
思えば、5年生まではマレーシアに住んでいて、常夏だったから洗濯しやすかったこと、医師にかかることも日本のようにはいかなかったことなどが遅れた原因でもあったのかもしれません。
6年生になり帰国して、いろんな困りごとをじっくり聞いてくれる医師に出会ってから、息子も信頼して相談できるようになりました。
最初に求められたのはこんなことでした。
- 膀胱にどれだけ尿が貯められるのか朝一番の尿を家で毎日計量(かなりめんどくさい)
- 午前中に水分をたくさん摂る
- 夕方以降は水分摂取を控える
- 寝る前には必ずおしっこに行く
しかし何も変化は起こらず、次は
- できれば睡眠の途中で起こしてトイレに連れて行く
- おねしょアラームというものをつけて、おねしょしてしまったらセンサーが反応してアラームがなるので起きる、または起こす
ということも要求されましたが、これは私が睡眠不足になり体力が持たず早々に断念。起こしても起きないということもありましたので、アラームはそもそも買いませんでした。絶対起きない自信がありました。
中学に上がっても治らないので漢方を含めた薬も使用してみたこともあります。でもあまり効果はありませんでした。
身長の伸びが悪いということもあったので、他に脳の検査やホルモン分泌の検査などもしました。数値が多少正常値から外れるものがあったものの、そこまで問題ではないとの診断で、経過観察となりました。
そんなこんなで頻繁に通院しながら時は過ぎ、だんだん身長も伸び始めた高校1年生になって、気がついたらある日突然、おねしょしなくなっていました。・・・長い戦いだったなあ(遠い目)。
他に苦労したことなど
中学に入ると子ども用パンツ型オムツのサイズでは足りなくなってしまいました。子ども用で足りているうちにおさまって欲しかったのですが、なんせ高1になるまでだったので。最後は大人の介護用オムツを使っていました。今では笑い話だと息子は言います。
それから、おねしょの防水シーツ、またはパッドですが、当時通常サイズは子ども布団用のサイズ。介護用でも腰のあたりしかカバーしないサイズなので、寝相の悪い息子には不向き。小さいのを2枚ずらして敷いても、寝相が悪いのでずれます。シングルサイズの布団を丸ごとおおう防水シーツを探すのに苦労しました。今ならアマゾンで簡単に探せそうですが。
また、梅雨時や冬は乾かすのが大変でしたし、なぜか時々シーツがずれて布団にまで及んでしまい、そんな時に限って雨だったりしました。水拭きして乾拭きして、ファブリーズして布団乾燥機で乾かす、などしていました。ほんと大変だった・・・。
最後に
大人になっても夜尿症が治らない人もいるとネットで見て、中学を卒業しても治らない息子の将来を悲観していましたが、結局自然に治りました。ネット検索で最悪の事態を見てしまっても、最悪の事態にはほとんどならないのではないかと今では思っています。
何事も人より3年以上遅れて発達してきた我が息子、ちょうど同級生から遅れること3年の今、大学受験しようかなとまた勉強を始めました。遅っ!
本当に大学に行くのかどうかわかりませんが、本人に任せるしかありませんね。
とにかく夜尿症がなくなって、ほんとよかったです。やれやれ。