大好きなものがなくなっていくときにおもうこと
娘と宇治観光に出かけた帰り、京都駅からすぐのところにあるアバンティブックセンターに立ち寄った。ここは私が学生の頃から度々利用する大型書店のうちのひとつで、受験の参考書や小説や専門書など、ここに来れば大抵必要なものは揃っていた。京都駅前なのでいつもそれなりに客はいたし、いつまでも当然そこにあるものと思っていた。当然過ぎて、なくなるなんて想像したことも一度もない。
しかし今日、読書好きの娘と、ワクワクしながら数ヶ月ぶりに訪ねてみたら、なんと、売り場面積が半減していてものすごいショックを受けた。近所の中規模の書店と変わらなくなってしまった上に、アニメショップやゲームショップの出店により、落ち着かない雰囲気になってしまった。
今はもう、本に限らず日用品から食品まで、ネットで買う方が品揃えが良くて、いつでも注文できて簡単で、たしかに自分もよく利用する。だからこうしていろんなお店が縮小されたり、なくなったりすることは仕方ない。でも、ザワザワする。この感情を表すのにピッタリな言葉が見つからないけど、ザワザワする。近い言葉で言うと寂しいし、心配。未来はどうなるのだろう。世の中から店が全部消えてしまったりするんだろうか?大丈夫なんだろうか?何が大丈夫なのかわからないけど。
店舗は半分ほど残って、まだ完全になくなったわけではない。それでもここのビルに来ることはもうないかもしれないと思った。25年ぐらい通った大好きな本屋さん。こうして時代は変わっていくのかもしれない。